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医療器具

医師の資格

医師は責任ある尊い仕事

病気になったり怪我をしたりすると私たちは病院で医師の治療を受けます。
病院に行けば医師がいて治療してくれて、このつらい症状を楽にしてくれると思うと安心できますし、難病を患っている患者さんのご家族なども、医師の治療に救いを求めて病院にやってきます。

病気や怪我などを治療するために、人間の体の構造について深い知識が必要となりますし、病気についても深く幅広い知識が必要となります。

医師は医師免許を取得された人以外業とすることが出来ない資格であり、この資格を持たない人は治療、診療を行う事が出来ません。
人の命に対峙する医師の仕事は非常に大きな責任を持っている仕事であり、その資格を与えるにふさわしい技術、知識を持っている人にしか与える事の出来ない資格なのです。

医師になるためには医師免許が必要、その為に医学の勉強が必要

医師の国家試験を受けるためには医師に必要な知識、技術を磨く必要があります。
深い医学の知識が必要なので、医学を学べる医学部、医学大学に入学し6年間の間、病理学、生理学などを学び実習などを行いながら知識、技術を習得しカリキュラムを全て修了することが必要です。

医学部、医学大学を卒業した人、卒業見込みの人だけが医師の国家試験を受験できる資格が与えられます。
国家試験の合格率をみると90%という数値がありますが、これは医学部や医学大学でしっかりと学び、合格できる基準値に達している人が受験するからで合格率が高いからといって誰もが医師になれるわけではありません。
国家試験に合格すると見習い医師「研修医」として病院で経験を積み、医師への道を歩むことになります。

医師国家試験の概要

医師になるための国家試験は年に1度行われています。
通常、例年2月に行われており、試験地は北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福島県、熊本県及び沖縄県で行われています。

試験内容は臨床上必要な医学及び公衆衛生に関して医師として具有すべき知識及び技能となっています。
受験資格については学校教育法に基づく大学で医学の正規課程を修め卒業した者、また見込みの者、医師国家試験予備試験に合格した者で、合格してから後1年以上診療及び公衆衛生に関する実施修練を経たもの、外国の医学香を卒業した者等いくつかの条件があります。

受験手続については受験願書、写真、返信用封筒、卒業証明書、卒業見込み証明書、医師国家試験予備試験により受験される方は医師国家試験予備試験合格少々の写し等が必要となります。

合格発表は例年3月に行われています。
1年に1回しかない国家試験になりますので、書類等不備がないようにまた条件などをしっかり確認し、受験するようにしましょう。

病院にいくと、たくさんの診療科目がありますが、その中の1つに専門外来があります。
専門外来とは、特定の病気に関する詳しい医療的知識をもつ医師が、患者さんの診察を行なう外来のことです。

専門外来の仕事

 

専門外来に訪れる患者さんは、治療の難易度が高い傾向にあります。ここではいくつかある中の専門外来のうち、3つをピックアップしてみました。

ED外来

ED外来は、男性特有のED(勃起障害)を治療していきます。
ED治療の際は、クリニックや総合病院などの医療機関に事前に予約しておくと、スムーズに診察を受けられます。

EDの主な原因は、身体の衰えからくる器質性EDや、仕事・プライベートで過度の精神的負担を受けて発症する心因性EDがあります。また、服用している薬がEDの原因になる薬物性EDがあります。
近年、過度のストレスによって若い人が心因性EDを自覚するケースはたくさんあり、EDは身近な病気であると言えるでしょう。

参考:EDの原因と分類について【浜松町第一クリニック】

このEDの症状は男性特有のものですが、仮にパートナーがEDであった場合には、将来的に子供ができないなど女性にとっても深刻な問題となります。
とてもデリケートな問題なのでなかなか治療に踏み出すのは勇気がいりますが、それでも一歩前進できればより日常生活でも不安が少なくて済むはずです。

アレルギー外来

何らかのきっかけによって、身体に異常反応がみられる症状の治療・対策を一緒に考えていくのがアレルギー外来です。

アレルギー反応は幼い子どもにも現れ、それらの異常反応が生活に大きく影響する可能性があります。
特定の食べ物を摂食することで、身体にアレルギー反応がでてきて食べられません。
アレルギー外来では栄養管理のアドバイスや、アレルギー反応のでる食べ物に代わる食品などを医師と相談していくというのが主な流れです。

また、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などの症状もアレルギー外来で診察を受けます。
なぜ症状が起きるのかを医師が説明したのち、今後気をつける点や、もし症状がみられた場合の対処法(ぜんそくなら吸入器の使い方など)を医師が指導します。

アレルギー外来では、異常反応がでないように日ごろの生活を調整したり、万が一症状が出た場合の対処法についても医師の指導のもと対応していきます。

糖尿病外来

糖尿病外来では、私たちの健康を阻害する「糖尿病」患者さんの生活を見直し、健康的な生活をサポートする外来です。

糖尿病は「1型」「2型」の2種類あり、医師は糖尿病のタイプ別に患者さんを指導していきます。
例えば「1型」糖尿病の場合、インスリンを生成できませんので外部からインスリンを取り入れる必要があります。そこで、患者さんに注射器の使用法を教えたり、今後の食生活で気をつける点を指導します。

「2型」の糖尿病では、インスリンが不足することによって症状を引き起こします。
医師はインスリンが不足していることを伝えた後、過度な食事や偏った食事は控え、栄養バランスのよい食生活と適度な運動を取り入れた生活を目指すことを患者さんに指導します。
「2型」の糖尿病は、「寛解」(症状をコントロールできるようにする)までの改善が期待されています。

参考:糖尿病は治る?−生活習慣病からくる2型糖尿病の場合「減量」が大切【メディカルノート】

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