筆記試験と口述試験の二つからなる司法書士試験
司法書士の資格は、法律関連の資格としてはとても重要で様々な業務を行うことができるという特徴を持っています。
しかしながら、司法書士の受験資格は特に条件が定められておらず、年齢や学歴などの条件もあります。
そのため、資格を取ってスキルアップしたいという人なら誰でも受験できるという、大きな強みを持っているのです。
司法書士の試験は筆記試験と口述試験の二つに分かれています。
とはいえ、口述試験の合格率はほぼ100パーセントとなっていて、実質筆記試験さえ受かれば大丈夫という試験となっています。
筆記試験は法律全般に及ぶもので、民法や憲法、商法などのオーソドックスなものから、民事訴訟法や民事執行法、商業登記簿法、供託法など、司法書士の業務に関わりが深い専門的なものもあります。
試験は年に一回実施され、すべての都道府県で行われますので、気軽に受けられるというのがうれしいところです。
司法書士の合格率はかなり低い
このように、司法書士試験は受験条件がないので誰でも受けられるというメリットがありますが、合格率はかなり低めです。
年によっても異なりますが、平均するとだいたい3パーセントの合格率となっていて、国家資格の中でもかなり合格率が低いという特徴があります。
しかし、これは他の資格と比べて極端に難度が高いということを意味するわけではありません。
というのも、多くの国家試験は受験資格が厳しく決まっているため、すでにある程度その資格に関する教育を受けている人が受験するため、合格率が高くなる傾向があるからです。
一方の司法書士試験は誰でも受けられるため、法律関連の勉強を全くしてこなかったという人も多く受験しますので、受験者数自体が多くそれだけ合格率が低くなるのです。
確かに出題範囲はかなり広く勉強量が求められますが、しっかりと対策を練って効率よく勉強をしていけば合格のチャンスはあります。
テキストや専門学校、通信講座などできちんとした対策がなされた講座を受けることができますので、そうしたサポートを利用するのも一つの手です。
チャレンジする価値のある資格
確かに難しい試験ですが、それだけの価値はある資格です。
司法書士の資格があると、法律相談や簡易裁判所での代理や、不動産登記、商業登記などの法律的な業務ができるようになるからです。
しかも、こうした業務は独占業務ですので仕事が安定しています。
司法書士事務所での仕事は比較的待遇がいいですし、高い法律知識があると認められて一般企業での就職も有利となります。
法律関連の仕事がしたいのであれば、キャリアアップには最高の資格だと言えるでしょう。