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不動産鑑定士の資格

不動産鑑定士の資格を取るには?

不動産鑑定士は、二つの試験に合格した後講座を修了する必要があります。
試験は毎年5月くらいに短答式の試験があり、5択のマークシート方式で行われます。
不動産に関する法律の知識と、不動産鑑定に関する知識を問うもので、全体の70パーセントくらいを取ることが求められます。

この短答式試験をパスすると論文式の試験を受けることができます。
この論文式の試験は合計で3日間に及び、民法などの法律に関する論文、不動産評価に関する論文、会計に関する論文などを書くことになります。
短答式試験に受かった場合、2年以内であればこの論文式試験にチャレンジする機会が得られます。

その後不動産鑑定士としての登録をするために、実務についての講習が実施されます。
この実務は1年コースと3年程度の期間がかかるコースとがあります。

非常に狭い門である不動産鑑定士

数ある資格の中でもこの不動産鑑定士は非常に厳しい試験として知られています。
合格率は平均して5パーセント程度で、ごくわずかな人数しか受かりません。

合格のために必要な勉強時間は一般的に2,000時間前後はかかるとされていて、かなりの準備期間が必要となります。
そのため、じっくりと時間をかけて勉強に集中して取り組まないと厳しいと言えるでしょう。
不動産関連の資格の中でも最難関の試験ともなっていますので、十分な準備ができる環境を整えてからチャレンジした方が良いでしょう。

不動産鑑定士の資格を取るメリットとは?

不動産鑑定士が持つ独占業務は非常に重要なものです。
この名称からも分かるように、不動産自体の評価を行いその評価額を公的機関や企業などに提出するという独占業務があります。
固定資産税などのベースとなる路線価などの不動産評価も不動産鑑定士が行いますので、それだけ重要な役割を果たすことになります。

このように、不動産鑑定士だけができる、しかも重要な業務が行えるようになるわけですから、資格保有者は安定した仕事を得られます。
特に公的機関からの依頼がある場合は、毎年もしくは定期的に仕事がありますので、収益が見通せるというメリットがあります。
資格保有者が全国でも少ないという特徴もありますので、それほど大きな競争もない業界で、収入が安定しているというのも強みでしょう。

都市部では大手企業からの不動産評価などの仕事も多く、依頼料が高額になることもあります。
不動産鑑定の事務所に勤務して大きな仕事を請けることもできますし、個人で独立して事務所を構えるという方法もあり、働き方にバリエーションがあるのも魅力です。
資格があればずっと働くことができるので、かなり難関とも言えますがチャレンジする価値は十分にあります。

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